ケーキの切れない非行少年たちを読み終えました。
ここではさらっと内容に触れつつ、私が衝撃を受けた部分や学んだことについてシェアしていきます。
気をつけようと思ったことについてまとめた記事はこちら↓
認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすらできない。人口の10数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的メソッドを公開されています。
学んだこと(4つ)
認知機能に問題を抱えている
高校生なのに九九ができない、日本地図がわからない、漢字が読めない簡単な図形を移せない短い文章すら復唱できないといった子どもたちもいるそうで、3歳の息子よりも知能が低い少年たちが、凶悪犯罪を起こしていると考えると憤りを感じました。
ただ、この子達も被害者で、子どもたちは知的なハンディを抱えていることが多く、本来は支援の手が差し伸べられるべき存在にも関わらず、障害の程度が「軽度」であるため、家族や教員など、周囲の大人に気づかれることがない状況にあるんですよね。
その結果、勉強についていけず、人間関係もうまく築けずに非行に走ってしまう。必要な支援にアクセスできないまま、最終的に少年院に行き着くことも多い。加害者も最初は被害者なんですよね。
非行少年に共通する特徴
認知機能の弱さ:見たり聞いたり想像する力が弱い
感情統制の弱さ:感情をコントロールするのが苦手すぐに切れる
融通の利かなさ:なんでも思いつきでやってしまう予想外のことに弱い
不適切な自己評価:自分の問題点がわからない自信がありすぎるなさすぎる
対人スキルの乏さ:人とのコミュニケーションが苦手
+1 身体的不器用さ:力加減が出来ない体の使い方が不器用
この5点セット+1が特徴として本書では挙げられています。
身体的不器用さについては小さい頃からスポーツ等を経験し身体機能が優れ不器用さが当てはまらないケースもあるそう。
サインの出し始めは小学校2年生から
- 感情コントロールが苦手ですぐにカッとなる
- 人とのコミュニケーションがうまくいかない
- 集団行動ができない
- 忘れ物が多い
- 集中できない
- 勉強のやる気がない
- やりたくない事をしない嘘をつく
- 人のせいにする
など、まだまだ項目は沢山あるので気になる方は書籍を読んでいただけたらと思います。
こちら↓
しかし、誰にも気付かれず、友達から馬鹿にされたり、いじめにあったり、親や先生から「手がかかるどうしようもない子だ」と問題児扱いされることもあります。
小学校2年生くらいから勉強についていけなくなり、学校でいじめにあったり、家庭で虐待を受けたりしています。学校や家庭では「厄介な子」として扱われるだけで、障害に気付かれることはほとんどない。中学生くらいになって犯罪に手を染め、被害者を作り、逮捕され、少年鑑別所に入って、そこで初めて「彼には障害があったのだ」と気付かれるわけです 。
教科教育以外はないがしろにされている
子どもへの支援は大きく分けて学習面、 身体面、社会面の3つ
先生方に著者が
子供に身に着けて欲しいために行う、最も大切な支援はなにか? というとほとんどの先生が「社会面」と答えるそうですが、今の学校教育には系統だった社会面への教育が全く無い。
皆様、いかがだったでしょうか?
本の内容が気になる方はこちらからどうぞ↓
それではまたお会いしましょう!またね!
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